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VimConf2014に参加してきた!各スライド感想まとめ

11/8に渋谷で開催されたVimConf2014に参加してきました!!
公式サイトはこちら

というわけで参加レポートを。

会場

mixiさんでした!
とってもおしゃれなオフィスでした。

最高だ・・・

発表

Identity of the Vim (KoRoNさん)

スライド: http://koron.github.io/vimconf-2014-koron/

内容を3行で

感想

KaoriYaのKoRoNさんだ・・・ (初っ端から豪華すぎる感)

「らしさ」を伸ばして「らしくなさ」を覆すこと、
多様な言語に触れることでボキャブラリーが増えて設計や思考に幅がでる、など
vimだけでなくエンジニアとしての思想につながってくる感じで、深みを感じるお話でした。
やっぱりエディタを作るのも使うのもエンジニアなんだということを再確認。

PM2 (ujihisaさん)

スライド: https://docs.google.com/presentation/d/1u5A7F3Kd4XwJlIUQZAVmrwWfLcoLf9NURtqAEafi_oo/edit#slide=id.p

内容を3行で

  • ProcessManager(PM1/PM2)について
  • 好きな言語でVimプラグインを書いて、プロセス間通信で実行できる未来
  • Civilization 5(ゲーム)はやばい GitHubの草が消えるぐらいやばい

感想

ProcessManagerという、Vimプラグイン内部で使えるプラグインのお話。
quickrunの内部でも使われているそうなので、私も知らないうちに使っていたことを知りました。
私はVimプラグイン作ったことがないのでお話の細かい部分を正しく理解できているか微妙ですが、各自が好きな言語でVimプラグインを書いて、その言語のプロセスを立ち上げて呼び出して実行できるようになるみたいな内容はとてもワクワクしました。
あと引用されたタイムアウト未設定のコードについてのお話が興味深かった。

f (Linda_ppさん)

内容を3行で

感想

f/tマッピングは便利なのに意外と使われていない場合が多いらしい。
理由のひとつとして、押しやすい;や,キーを既に潰してしまっている場合があるから。
だから各f拡張プラグインは;や,を押さなくても次の文字にいける工夫がしてあるんですね。
個人的には、ハイライトのみでキーマップを汚染しないvim-shot-fと、f連打でスマートなclever-f(行をまたげるのがアツい)、fのあとにhlで左右移動できるgrowshi-ft.vimが気になりました。(でもhlで該当文字に移動だと1文字ずれたい場合にあれかな・・・)
fマッピングを積極的に使っていきたくなるお話でした!

Hey, Java! Vim is coming. (kamichiduさん)

スライド: https://docs.google.com/presentation/d/1zaPy82NJ6A3Iw1llKqU-lX88AJNt1EKy5O15nOp085c/edit#slide=id.p

内容を3行で

感想

大きなJavaプロジェクトだとEclipse起動に10分、使用メモリ3GBという話に会場がざわつく。
Javaを書くならEclipseが高機能で便利、だけど、Vimを使いたい・・・!! というの、ものすごくわかります(私もPHP/PhpStormで今同じ状況)
きっといろんなVimmerがいろんな言語でこの気持ちに陥って、結果いろんなプラグインが生まれているんだろうなあと思いました。
裏でEclipseを使うeclimというvimプラグインを初めて知って衝撃を受けた。

auto closing parenthesis (cohamaさん)

内容を3行で

  • We need auto-closing.(開きカッコ入力したらカーソルの後ろに閉じカッコを自動で入れてくれるやつ)
  • プラグインなしでの実現方法と、プラグインでの実現方法と問題点
  • 唯一ドットリピートに対応したlexima.vimの紹介

感想

閉じカッコ/閉じクオート自動挿入、私は絶対欲しい派です!!
なので、いらない派の方も多かったのが意外でした。
私はvim-smartinputを使っていますが、ドットで繰り返せないというのは気付かなかった。。
やっぱりドットを多用するVimmerには大事な問題なんですね・・!
しかしドットで繰り返せるようになったら今度はアンドゥがうまくいかなくなっちゃうようで、どちらをとるか。。

怖くないマクロ入門 (derisさん)

内容を3行で

  • マクロは便利!
  • マクロの使い方と、実例の紹介
  • マクロを使いこなすためにはVimの操作を知る必要がある

感想

マクロ便利!実例があるとよりわかりやすいですね。
個人的には最後に挙げられていた「マクロはVim操作の集大成。Vimの操作を使いこなせていなければ、効率的にマクロを使うことはできない」というのにすごく共感しました。
マクロは便利だけど、できることは自分の操作の記録と再生だから、自分ができる範囲の操作しか記録できないんですよね。
知っておくべきコマンドは無数にある!
あと最後に紹介されてたVimGolfよさそう!やってみたいです!

Test for Vim script (thincaさん)

スライド: https://gist.github.com/thinca/2cf4ae0df88a99423c9d

内容を3行で

  • Vim scriptでもテストしたい!-> 実はVim scriptのテストフレームワークいっぱいある
  • Windowsでテストしたい、でもCIしたいのでシェルからも実行したい -> ない -> 作ろう!(themis)
  • ライブコーディング

感想

Vim scriptでテスト・・・考えたことなかった。。
そしてVim scriptのテスティングフレームワークがかなりたくさんあることにもびっくり。(Googleが出してるのにもびっくり)
でも確かに複雑なプラグインを作ることを考えたらテストがほしいですね。
Vim scriptでTDDのライブコーディング、圧巻でした。Vim scriptもテストも書き慣れているなあという感じで。
ライブコーディング中にうっかりtypoしていたのがテストで検出されるなど、便利さがひしひしと伝わってきました!
そしてさらりと使われていたVimShellの便利さもひしひしと伝わってきて、私は帰って速攻入れました。

Let's talk about neovim (暗黒美夢王さん)

内容を3 4行で

感想

vimからforkされた新しいvim、neovimについての発表。
開発経緯の中で語られた、「forkプロジェクトは全然簡単じゃない。fork元以上のマンパワーが必要。オリジナルとfork、残るのはどちらかだけ」という話が心に残りました。たしかにそうだ。
そのあと、「テキストエディタって・・・何なんですかね?」という発言を皮切りに始まった、テキストエディタの定義・今求められているもののお話も興味深く、また共感しました。

だんだんとテキストエディタIDEの境目がなくなりつつあるのだろうか。
そしてVimテキストエディタとしての機能を求めるVimmerを光のVimmer(Light Vimmer)、Vimテキストエディタ以上の機能を求めるVimmerを闇のVimmer(Dark Vimmer)と呼ぶらしく、今は闇のVimmerが増えていると。。
どちらもVimを必要としているのだから、双方が手を取り合ってよりよいVimを作り上げていけないだろうかというようなお話でした(たぶん)
闇のVimmerの中にWeb開発者がカウントされていて、確かに自分もVimテキストエディタ以上の機能を求めているなということに気付き、闇のVimmerであることを初めて認識(そうだったのか・・・)
テキストエディタとは?IDEとは?ということを初めて考えさせられました。
あと、大人の事情によりUst放送されなかった幻の歌唱ですが、音楽プレイヤーがまさかのYoutubeだったため熱唱中にローディングでBGMがぴたっと止まる(しかも数回)などでめちゃくちゃ笑いました。
歌詞がガチな感じでアツかったです。

かなりすごい発表(かなり) (supermomongaさん)

内容を3行で

  • Vimは音でもっと便利になる
  • フル稼働している視覚ではなく空いている聴覚というリソースを使おう
  • VimがShaberuと、とてもべんり(とても)

感想

かなりすごい発表でした(かなり)(すごく)(ほんとうに)
個人的にはメインだったShaberu.vimよりも、前提として説明された、通知を一元管理するプラグイン「ThingsPast.vim」のほうが気になってしまいました。。
vim内でmacの通知センターを再現・・・だと・・・!?
スライドの27P〜30Pです。衝撃でした。いれてみようかな。
私からは以上です。
あとはあのー、すごく、すごいので、スライドを見てください(じわじわくるあの空気感を言葉にできない)

ファンになった。

XVim with MacVim and smartgrep (pebble8888さん)

内容を3行で

感想

Eclipseに続いて、Xcodeでも・・・。VimmerVim愛は恐ろしい。
Xcodeプラグインというものの存在を知らなかったので、Xcodeでもそこまでできるんだとびっくりしました。
私もPhpStorm使うことになったその日にIdeaVimいれました。やっぱりVimキーバインドに慣れてしまうと抜け出せないんですよね。。

/-improved (haya14busaさん)

スライド: https://docs.google.com/presentation/d/1ie2VCSt9onXmoY3v_zxJdMjYJSbAelVR-QExdUQK-Tw/pub?start=false&loop=false&delayms=3000&slide=id.g4e7add63c_05

内容を3行で

感想

スライド、アニメーションGIFで操作がめっちゃわかりやすい。(あとおしゃれ)
前半はプラグインなしでの/の使い方で、カレント単語の補完とかgnとの組み合わせでドットリピートできるとか、すごくためになりました。gn初めて認知したので使えるようになりたい。
自作プラグインのincsearch.vim正規表現インクリメンタルサーチも便利だけど、ページ送りできるのも確かに便利だなあと思いました。ページ内にいっぱいヒットすると連打つらいし。
発表者のはやぶささん、すごいベテランかと思いきや懇親会でまさかの大学生&Vim歴2年と聞いたりして、個人的には色々と衝撃でした。強者すぎる・・・
incsearch.vimいれます。

vim script初心者に使ってもらいたい、転ばぬ先の杖「Vint」 (Kuniwakさん)

内容を3行で

  • Vimプラグインを作っていると小さなミスではまったりしてつらい
  • Vim scriptのlint - vint 作った
  • ルール追加のハードルを下げるため、lintツールのコード量を抑えるには

感想

スライドの中に出てきた、よくないlintツールの分類が面白かった。

  • ザ・ワールドlint (同期処理のためlint完了まで時を止めてしまう)
  • おかんlint (チェック項目のカスタマイズができないため、自分には不要な警告を止められない)
  • 無lint (スタイルのチェックしかしてくれなくてあんまり意味が無い)

後半のlintの内部実装の話も興味深かったです。レベルの高い人は当たり前のようにASTが使えるのか・・(JS界隈でもよく聞く)
あと、vintのロゴが可愛い。
Kuniwakさん、今回のカンファレンスではPA(音響管理)を担当されていて、去年のアドベントカレンダーでは表紙の女の子のイラストも書かれたそうで、多才だなあと思いました。

Jenkins + vimenv で 最新のVimを使おう! (raa0121(らぁ)さん)

内容を3行で

  • Jenkinsとvimenvを組み合わせて、各パッチごとにビルドできるようにする->不具合検出
  • コミットログからパッチ番号を取得するワンライナー
  • demo

感想

Jenkins、自分のコードだけじゃなくて、配布されているもののチェックにも使えるんですね。
おおーそんなことができるのかぁという感じでした。
コミットログからパッチ番号を取得するコマンドを組み立てていくの、面白かった。awkとかsedとかみてシェル芸勉強会思い出した。

以上

発表は以上でした!

もっともっと知りたい方は、

などをおすすめいたします。

VimConf2014、ひとことでいうと、ものすごくおもしろかった!
ここでしかお話できないような方や北海道や関西から遠征されてきていた方もいて、カンファレンスっていいなぁと思いました。
私は夜に個人的な用事があって懇親会を途中で抜けてしまったため、もっといろんな方とお話ししたかったな><というのが心残りです(´・ω・`)
でもTwitterでフォローしたり、lingrvim部屋にjoinしたりしたから、今後交流できるといいなあ。

いやーほんとにいいイベントでした。
Vimって本当にいいものですね。

〜このレポートはVimで書かれました〜